【感想】ディック・ロングはなぜ死んだのか?
「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」を観てきましたので、感想です。
あらすじ:田舎町で起こったある殺人事件の顛末を描いた、「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート監督によるダークコメディ。売れないバンド仲間のジーク、アール、ディックは、練習と称してガレージに集まり、いつものようにバカ騒ぎをしていたが、ある原因によってディックが突然死んでしまう。誰もが知り合いの平穏な小さな田舎町では、事件の噂がまたたく間に広がり、人びとの話題はディックの死でもちきりになる。殺人事件として警察が捜査を進める中、ディック死亡の真相を知るジークとアールは、なぜか彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。(映画.comより引用)
公式サイト
今更ながら観てきました。
気になってた作品だったのですが、やっと観れたんですよ、やったね。
「スイス・アーミー・マン」も面白かったからね、同監督なら期待するわよ。
一言感想を言えば、面白かったです。
とりあえず、ネタバレは控えめに感想を書いていこうと思います。
あらすじに書いてある通り、ダークコメディでしたね。
ジークとアールがディックの死の真相を隠そうとする序盤は素直に笑ってみられましたね。
死の真相を知っているジークとアールは正直、間抜けなんですよね。
証拠隠滅も雑だし、アリバイつくりというか、怪しまれないために場当たり的に嘘をついていくあたりも。
序盤のあたりはその間抜けさが愛らしく感じるキャラクターではあるんですが、
中盤終盤あたりは見え方が変わっていって不思議な感覚というか、
笑えるキャラクターからだんだん嫌悪感とか他の感情が混ざってくる感じとか。
「知らないほうがいいこともある。」と公式サイトにも書いてあるんですけど、本当にそうなんですよね。
真相を知った後は馬鹿なキャラクターからだんだん見る目が変わっていく感じがありましたね。
これには観ていてだんだんジークの妻に同情的になってきたというのもあるんすけど。
それでも、二人が死の真相を隠すのも個人的に納得ではあるんですよね、俺も同じ立場だったら意地でも真相を隠すとは思う。
間抜けもいいところなんだけど、その間抜け故に隠し通さないといけないんですよ、ええ。
ブラックな笑いが好きな人にはとりあえずおススメですよ。
今回は以上。
【感想】事故物件 恐い間取り
「事故物件 恐い間取り」観てきました。
以下↓公式サイト
ネタバレは控えめに感想書きます。
ポロっとネタバレ書くと思うから、まだ見てない人は注意してください。
ざっくりあらすじ:売れない芸人 山野ヤマメはお笑いコンビ「ジョナサンズ」を組んでいたが相方の中井大佐からコンビ解散をして放送作家になると告げられる。
そんな状況で、TV番組のプロデューサーからTV出演を条件に「事故物件」にくらすことになる。
無事?に「事故物件」で怪奇現象を撮ることができ、番組で大盛り上がり、山野ヤマメは次のネタを探すために事故物件を移り住んで怪奇現象に遭遇し、”事故物件住みます芸人”としてブレイクしていく。
個人的にええホラー映画だったよ。
正直、そこまで期待していなかったし、
直近観たジャパニーズホラーが「犬鳴村」だったりで期待値が低かったんですよね...
低くなった私の中のハードルを越えていったから満足感ありますね。
内容は大体あらすじの通りなんですよね、あとは怪奇現象を発生させる係の霊感の強いヒロインが出てくるくらい。
個人的に何が良かったを語るとなると、ホラーシチュエーションの多さですよね。
今作、「事故物件」を移り住んでいくんですけど、
「事故物件」ごとにホラーシチュエーションが当然異なってくるから、観ていて飽きないんですよね。
事件の再現、怪異に襲われる、自殺に誘導される、扉が勝手に開く、怪人が出てくる...etc
1作でいろんなホラーシチュエーションが楽しめる、お菓子の詰め合わせみたいな作品ですよ、これ。
最後の物件でのラストバトルは必見ですよ。
どうしてそうなるみたいな気持ちもあったけど、「貞子VS伽耶子」とかの「来る」とかの近年のホラー映画の流れを汲んだものだと個人的に思ってるからアリですね。
そう考えるとジャパニーズホラーのいろんな表現を今作は取り込んでいるのかもしれないですね。
ホラーシチュエーション以外にも、主人公に「事故物件」を紹介する不動産屋の横水純子のキャラも強めで主人公が「事故物件」を選ぶシーンも楽しいですよ。
不動産屋の事故物件担当 横水純子(事故物件担当ってなんだよ)が喜々として事故物件を紹介するシーンは笑えるし、特に最後の物件を紹介するシーンはノリノリでいいですね。
個人的に横水純子の最後は好きですね、ホラーにおける安全圏内の不動産屋がああなるのはちょっとスカッとしますね。(呪怨の不動産屋もああなってどうぞ)
作中通して登場した怪人黒マント(パンフだと黒い影の男)、あれ結局何者だったんですかね。
少なくとも物件由来の幽霊ではないんですよね、あちこち出てるのとラストを考えると。
事故物件を移り住む主人公とラストのあのシーンから考えると、事故物件を荒らす人を襲う「事故物件の精霊」とか思いついたけど考察が適当すぎるだろ..
あと、今作のパンフレットはめっちゃいいですよこれ。
作中の各物件の間取りに、家賃に物件紹介に撮影スタッフの撮影の際の証言も書いてあるんですよ。
原作についても解説あって、当然、監督や主演へのインタビューもあるし、
「北野誠のおまえら行くな」の出張版もありますぜ。
まあ、私はまだ全部読めてないけどね。
今作観終わった後、買うのおススメですよ。
今作はジャパニーズホラーが好きな人とか、「貞子VS伽耶子」とか「来る」みたいな除霊バトルとか好きな人にはぜひおススメだから観に行ってほしいですね。
今回は以上。
【感想】ご飯は私を裏切らない
「ご飯は私を裏切らない」を読みました。
あらすじ
ご飯を食べて、思考を止めて、現実から目を背けよう――。
29歳、中卒、恋人いない歴イコール年齢。バイト以外の職歴もなく、短期バイトを転々とする日々。私は、現実から目を背け、思考を止めるためにご飯を食べる。私は人の期待をすぐ裏切るけれど、ご飯はこんな私の期待を裏切らずにいつも美味しい。奇才の新鋭・heisokuが贈る奇妙なグルメ物語!(ヤングエースの公式サイトより)
ここから読めます
書店で見かけて何となく購入。
買ってよかったですね。
内容はあらすじに書いてある通りですね、29歳フリーターの女性が労働と食事を描いたマンガですね。上のリンクから3話まで読めるし、読んでほしいですね。
主人公が悶々と考え事していること、ご飯を食べるって内容だと施川ユウキ先生の「鬱ごはん」を思い出しました。
感想に入りますが、
とりあえず、めちゃくちゃ共感した。
単行本の帯に「共感しか、ない」と書かれているんですけど、本当にそうなんですよね。
主人公は要領が悪い女性なんですけどね、本人はそのことにも自覚的だし、そういったことを自分の頭の中で思考を続けているんですよね。
ここがすげえ共感しちゃったんですよね。
私自身が要領いいタイプではないですし、仕事でも割と色々言われるもんで。
主人公が周りに迷惑かけてることに自覚的なこと含めて、「あー、わかる」みたいな。
ミスのいたたまれなくなって、マネージャーに話しかけられなくなるシーンとか過酷なバイトなら怒られないから好きとか本当に共感できるんですよ。
作中通して労働中にいろいろ思考を巡らせるところとかもわかりみしかないですね。
それでいて食事のシーンは読んでて幸福に思えるので、読んでて心地が良いし、
主人公もなんやかんやで前向きというか、ちゃんと仕事に行くところが好き。
自分のできないことを言い訳にしないし、生きるために労働に向かう姿勢が良い。
暗いようでポジティブな作品だと思うのですよ、今作。
個人的におススメですね、単行本も1巻のみなので気になったら読んでほしい。
俺も早くアメリカギンヤンマになりたい。
今回は以上。
はじめに
最近、PCを買ったのでなんとなくブログを作りました。
映画なりゲームの感想とか書ければいいなーとか思ってる。
作品を見るだけじゃなく、ちゃんとアウトプットしたいんですよね。
タイトルの通りチラシ裏なので、割と適当に好きなことを書きたい。
今回は以上